- 霧氷がバラバラと落ちる雲早山 ―
今年になってまだ雲早山に登っていない。
昨夜は風が強かったので霧氷が付いているかもしれない。
5時過ぎに起きて雲早山を目指す。
岳人の森までは殆ど積雪はない。
岳人の森を過ぎると、道路は凍結した雪が多くなる。
氷生の滝は、綺麗に凍結している。
スーパー林道は雪が残っている。
最初からアイゼンを履いて歩く。
雲早山はかなり下まで霧氷でビッシリ。
気温はマイナス0.9度。
ちょっと気温が高いのが気になる。
高城山には霧氷があまり付いていない。
朝日が差してきて、稜線の霧氷が真っ白に輝く。
段々雪が多くなる。
家内が、アイゼンの調子が悪いと言って中々進まない。
良く見ると、アイゼンの長さが靴に合ってなくてダブダブだ。
昨夜、新しい登山靴に合わせたのだが?
アイゼンを外して、長さを調整する。
何だかんだで時間を食ってしまった。
これが後から響くことになる。
林道脇の木々にも霧氷がビッシリと付いている。
こんな標高の低い所まで霧氷が付いているのは始めてだ。
稜線の霧氷はさぞかし素晴らしいことだろう。
楽しみだ。
雲早山登山口に着く。
誰の足跡もない。
今日は一番乗りのようだ。
登り始めると周りの木々は霧氷でビッシリ。
曇っているのが残念だ。
そのうち晴れてくることを期待。
カツラの広場で、一休憩。
コンビニで購入した肉まんを食べる。
ホッカロンで温めてきたので、暖かくて美味しい。
雪は深いが、表面が凍っていてアイゼンがよく効いて歩きやすい。
気温が上がってきたのか、汗ビッショリとなりジャケットを脱ぐ。
所が、トラバースに入ると、霧氷がバラバラと落ちてくる。
気温が急に上がってきたようだ。
これはマズイ。
霧氷が落ちる前にと気があせるが、駆け上がることは出来ない。
昔は、青空が見えたと言って何回も駆け上がったことが有るのだけれど。
登って行くとマダマダ霧氷は残っている。
霧氷の向こうに砥石権現。
さあ、パラボラ分岐に着いた。
青空も見えてきた。
これは期待できるかな。
しかし、霧氷が大きな塊で次々と落ちてくる。
何とか間に合った。
青空に映える霧氷。
綺麗だ。
しかし、気温が急激に上がってきて霧氷がボタボタと落ちてくる。
あっという間に寂しくなってしまった。
神山方向には雲海。
頭に霧氷の欠片が当たって痛い。
何時もなら見事な霧氷を見せてくれるブナも衣が剥げ落ちてしまった。
それでも霧氷が残った木々は綺麗だ。
後30分も前に登っていれば素晴らしい霧氷を見ることが出来たのに。
昨夜いい加減にアイゼンの調整をしたのが悔やまれる。
霧氷が落ちてアイゼンが滑って登りにくい。
残っている霧氷はすごく発達していて大きい。
半分以上落ちているがそれでも綺麗だ。
落ちていなければさぞかし素晴らしかっただろう。
残った霧氷は太い。
時折ドサッと落ちてくる。
頭に霧氷の欠片を被りながら素晴らしい霧氷に見惚れる。
何時も雪庇ができている所には雪庇が出来ていなかった。
霧氷が落ちるはずだ。
気温が5.9度に上がっている。
凍てついたスロープを上って雲早山頂上へ。
以前はブナの大木が何本も有ったのだが、皆枯れて今は日本の若いブナが残っているだけ。
雲早山頂上に着く。
今年初めての雲早神社お参り。
高城山が堂々と聳えている。
柴小屋山の向こうに大川原高原。
旭ヶ丸と高鉾山本峰が霧氷で真っ白だ。
高丸山と西三子山
剣山方向は厚い雲で見えない。
岳人の森はあまり雪がない。
春みたいに温かい頂上で昼食。
こんなに良い天気なのに誰も登ってこない。
珈琲を二杯も飲んで、随分とのんびりとして下山。
まだ残っている霧氷を楽しみながら下って行く。
パラボラ分岐から高丸山縦走路へ。
雪が深い。
高丸山と砥石権現。
何時もは見える三嶺はガスの中。
寒くなってジャケットを着るが、それでも気温はまだ3.9度。
本当に春のようだ。
鹿の寝床と、誰かが作った雪室。
テント泊でもしたのだろうか。
そう言えば昔、あんちゃんと言う雪室作りの上手い青年が居て、皆で雪室を作ったことが有ったなあ。
さあ帰ろう。
少し下ると暑くなってジャケットを脱ぐ。
カツラの広場で一休み。
冷えた蜜柑が美味しい。
車道は影になっているのか少し温度が低い。
帰りの車道は多くの車が走ったのかテカテカに凍っている。
時速20キロ以下でブレーキを踏まないように気をつけて帰る。
今日は、タップリの霧氷には時間差で会えなかった。
それでも、青空のもとにきれいな霧氷を見ることが出来た。
しかし、こんなに急激に気温が上がる日もあるんだなあと驚く。
高山で雪崩が起こるのも、こんな日なんだろうと思う。
総歩行距離 9.1km
累計標高差 ±1,024m
総行動時間 6時間2分
里山倶楽部四国
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