春の里山 剣山 2022年03月05日  
里山倶楽部四国編 

- 暴風吹き荒れる剣山 ―

先週大雪が降った後の剣山に登りたいと思っていた。

バッテリーが上がったりして、登る機会がのびのびになっていた。

数日前には登山口までの雪も除雪されたようだ。

所が、てんきとくらすを見るとCランク。

天気は快晴で山頂の気温は0度。

しかし、風速20m位の風が吹くようだ。

まあなんとかなるだろうと貞光経由で見ノ越に向かう。

途中、ニホンカモシカに出会った。

車道の真ん中にいてこちらをじっと見つめていた。

可愛いなあ。

しかし、深山に住んでいるはずのニホンカモシカがこんなに人家近くに出てくるとは。

鹿に追われたりしているのかもしれない。



見ノ越までの車道は除雪が行き届いているが、凍っているところが多い。

慎重に運転して見ノ越へ。

駐車場には県外車が4台ほど停まっている。

若い人達のパーティが出発していった。

車中泊だったというご夫婦が出発準備中。



2日ほど前のレポートでは雪に埋もれていた石段には雪がない。

安全登山をお祈りして出発。



真っ白な三嶺か見えているが霞んでいる。

今日は黄砂が飛ぶらしい。



気温は1度。

朝から暖かい。



危険なトラバースもよく踏まれていて歩きやすい。

トンネルは雪で低くなっているので頭に注意してくぐる。



ツボ足の跡が沢山残っているが、雪は固く締まっている。

歩きやすいはずだが、家内にどんどん遅れてしまう。



後から出発したご夫婦にも抜かれた。

フウフウ言いながら1600mの標識に到着。

お茶で水分補給。



朝日が差してきて気温がどんどん上がる。



西島神社の岩も完全に雪に隠れている。



遊歩道との分岐で頂上を見上げる。



真っ白な次郎笈が顔を出した。

早くおいでと呼んでいるが、今日はチョット無理かもしれない。



西島駅到着。



定番の眺め。

こんなに天気が良いのに霞んでいるのが残念だ。



刀掛けの松コースへ向かう。



稜線に出ると強風が吹いている。

丸笹山と赤帽子山。



高城山はボンヤリと霞んでしか見えない。

気温は5度位に上がってきた。

雪を踏みしめて歩くと汗が出てくるが、強風が吹き付ける腕や頬が冷たい。



刀掛けの松にやってきた。



ベンチや刀掛けの松は埋まっている。

汗をかいているのに寒いので、ダウンの上にウインドブレーカーを着る。

立ちったままでバナナでエネルギー補給。



数日前には屋根まで埋まっていた枝折り神社。

剣山山頂は真っ白。



雪が緩んでツボ足になるのを心配していたが、固く締まっていて歩きやすい。



やはり高城山は霞んだまま。



雪が深いと何時もの景色とは違う。



夏道は埋まっている。

雪のない時の笹原の上を歩く。

例年ならズボズボと踏み抜くのだが、今日は固く締まっていて快調。



雪に半分埋もれた階段を登る。



階段を登って上に上がると雲海荘の下に出る。



写真を撮影しているうちに家内は雲海荘に向けて登っていった。

左へとトラバースすればヒュッテに行くことが出来るのだが。

急いで家内の後を追って登り始めると、拭き上げてくる風が半端でない。

脚がフラツイて登れない。

ジッと我慢をして待っても弱まらない。

這うように姿勢を低くして登る。



雲海荘横から木道に向かう。



木道に出ると風が弱まった。



日差しが暖かいので気温は1.2度。



突然風が強くなった。

ロープを掴んでいないとよろけてしまう。

堪らずベンチに座って風の弱まるのを待つ。

正面に三嶺と塔丸。

ベンチが風で揺れている。



なんとか、吹き飛ばされないで頂上着。

記念撮影は写す方も写される方も飛ばされないようにするのが大変。



次郎笈撮影ポイントの岩の所まで降りていこうと思うが、脚がおぼつかない。

ベンチに座り込んで撮影。

スマホで撮影しようとしたら飛ばされそうになった。

此処のベンチも風て揺れている。



三嶺への縦走路。



座り込んでいたら若い男女ペアが風を物ともせずにやってきた。

若いと踏ん張りが効くようだ。

でも、余裕がないのか岩の撮影ポイントでも撮影もしないで次郎笈に向かっていった。



風が強いと落ち着かないので早々に引き返す。

ヒュッテの庭で昼食にしようと思ったが、風が弱そうな東のテラスに向かう。

ヒュッテも屋根の雪は溶けている。



東のテラスで次郎笈と一ノ森を眺めながら昼食。



赤帽子山と中尾山高原。

木屋平の町は霞んでいる。



避難小屋と屋根の雪



凍った階段を降りていく。



数年前には、この屋根の直ぐ下まで雪が積もっていたことがある。



さあ帰ろう。



鳥居に頭をブツケないように屈んで潜る。



若い男性が二人アッと言う間に雲海荘まで登って行った。

鉄の階段を迂回して下ると、物凄い風。

ヨロケたら下まで落ちそうなので、這うように下る。

朝より風が強くなったようだ。

こんな風は硫黄岳で経験して以来だ。



強風なのに次々と登ってくる。



頑強な若者たちも登ってきた。



西島駅で一息入れる。

男性が一人登ってきた。



頂上を眺めると雪煙が舞っている。



西島からの下りも雪は締まっていて歩きやすい。

子供連れの家族が登ってきた。



劔神社まで帰ってくると気温は6度。



転倒もせずに歩けたことのお礼をして下山。



駐車場には車が増えていた。

朝いた車は皆いなくなっていた。

どこですれ違ったのだろうか不思議。





総歩行距離 5.37km

累計標高差 ±657m

総行動時間 5時間3分




里山倶楽部四国

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