春の里山 恥ずかしの峰 ニットキ越え  2022年03月27日  
里山倶楽部四国編 

- サラク一気に咲き始める 恥ずかしの峰 ―

阿波の峠を歩く会には、コロナが流行ってから参加していない。

今日の例会は、ニットキ峠と恥ずかしの峰。

各自の自動車で集合とのことなので出席することにする。

恥ずかしの峰は、カモシカさんが何回か歩いた記録を見たことが有る。

いつもあづり越えを歩くとき、直ぐ側に見えている峰なので興味がある。



集合場所の動物園第2駐車場に集合。

ここへ来たのは初めてだ。

動物園の駐車場は、350円と有料だが此処は無料。

モラエスゆかりの「おヨネとコハル広場」と命名されている。



池の側のソメイヨシノはほぼ満開。



13名で出発。

枝垂れ桜も満開だ。



子持地蔵尊が祀られている。



天王の森古墳がある。




渋野には有名な丸山古墳を始めとして、私が何時もお詣りしている経塚古墳など5つの古墳が有る。

気延山周辺の宮谷古墳や矢野古墳よりは新しいらしい。

長の国の海人族の首長の墓だとも言われている。



三番叟で有名な八幡神社。

、毎年11月3日には祭礼が行われ、三番叟が納められる。

この三番叟の始まりは400年前。

蜂須賀家が阿波の国に入国した頃のことだ。

大豊作を感謝して氏神さまであった渋野の八幡神社に踊りを奉納したのが起源とされている。


現在では三番叟が行われるのは祭礼の日とその前夜、宵宮。

お囃子に合わせて小学生が2人で踊る渋野の三番叟は、無形民俗文化財として認定されている。




阿波の祭りと芸能より引用



大きの石の神社銘石があるが、青石ではない。

砂岩のようにも見える。



満開の枝垂れ桜がキレイだ。



農家の庭にはシデコブシの花。



丸山古墳を左に巻くように農道に入る。



立派な松を左に見て、擁壁から山道に入る。



少し荒れてはいるが、歩きやすい道が続く。



立派な掘割が有る峠に着く。

ニットキ越 標高60m

昔は如意輪寺への参拝路として賑わったとか。

峠手前に茶屋跡がある。

それにしても立派な掘割だ。

人手で掘られたのだろうか?



峠で記念写真。



不動尊は、佐古の大工の利吉さんと綿屋の熊助さんが寄贈したらしい。

行者王心さんとは、先達さんかな?



立派なへびかずら?が多い。

昔の石垣を積んだ畑跡。



畑の中の道となる。

変わったマキが沢山植えられている。

昔、出荷用に植えられたらしい。



神社の境内に出る。

板根が立派な古いムクノキが有る。

桜もきれいだ。



こんなに見事なムクノキは始めてみる。

城山には多くのムクノキの大木が有るが、こんなに味のある木はない。



草創神社の扁額が有る。

所以はよくわからないが、この近所に3つの草創神社があるらしい。

県指定木のイチョウの古木もある。



尻尾の立派な狛犬が有る。

奥に少し小さな江戸時代の狛犬も。



道路沿いにはソメイヨシノよりも色が濃い桜が満開。

陽光桜かな。



道沿いにはお地蔵さんが多い。



自然石のお墓が祀られている。



農道を行き詰めると、山道となる。



弁慶と義経が碁を打ったという碁岩。



こんな所にヒトリシズカが群生している。

谷筋以外で見るのは始めて。



登りきると恥ずかし越えに着く。

渋野側に降りる道は廃道となっているらしい。

勢見山から鬢掻山(標高164m)へと尾根を西へ進軍した義経は恥ずかし越を下り東海寺へ向かった。

この地名には『道中、髪の乱れに気がつき「恥ずかしい」と鬢を掻いて整えたなど』義経伝説が残る。



恥ずかしの峰への道はかなり急登でロープが付けられている。



ミツバツツジが満開だ。



坂が緩くなるとヒトツバが群生している。



義経が鬢を整えたという鬢掻山到着。

三等三角点「本庄村」164.24mがある。



大岩を右に見た降りていく。



竹林の中に秋葉神社跡がある。

秋葉神社は火災で消失し勝占神社境内に移築したらしい。

この辺が勢見山かな?



暫く竹林を降りると勝占神社に着く。

境内の秋葉神社は朽ち果てている。



安永7年の石灯籠と壊れた秋葉神社。

中に奉納された舟の残骸も有る。



沢山の神社が境内社として祀られている。

古い石の祠から数年前に建てられた立派な祠まである。

境内社としてあった金比羅神社は蜂須賀家政により二軒屋の勢見山に移築されたそうだ。



本殿が再建中。



立派なヒノキ造りで龍の彫刻も有る。



江戸時代の常夜灯には「杉尾大明神」と彫られている。

この勝占神社は江戸時代には杉尾大明神と呼ばれていたらしい。



神馬も奉納されている。



勝占神社拝殿にお詣り。

蜂須賀家の逆卍の神紋。

蜂須賀市の御加護が深かったことがわかる。

元暦元年三月十日、屋島へ向かう途中の源義経が、当社へ参拝し、武器を奉納した。

戦地へ向かう義経は「勝占」の社名が、気に入ったと言われている。



文化の年号の有る立派な狛犬。

左右で表情が違う。



境内社の松熊神社と文化14年の常夜灯。

松熊神社と杉尾大明神と言うと、国府の八倉比売神社と同じだ。

少し時間は早いが境内で昼食。



鬼瓦にも逆さ卍



境内にはタチツボスミレがたくさん咲いている。



食後、階段を降りずに掘割を降りていく。

線路が近いのか汽車の奥が大きく響く。



車道まで降りると、目の前に熊山。

熊山には義経によって落とされたという桜間城があったらしい。



右に曲がると熊野神社



真っ白な花が咲いているのは、コブシの木かな。

随分と立派な木だ。



こんなにビッシリと咲いているコブシは見たことがない。



右に歩いてきた恥ずかしの峰が見える。



街路樹にはホルトノキがヅットと植えられている。

この辺から山間へ行くと伊予王子神社が有る。

伊予の越智氏や河野氏と縁があるらしい。



日が照ってきて枝垂れ桜がいよいよ綺麗だ。



地蔵尊と地神塔



岩屋に立ち寄る。

この辺は、古墳跡と思われる遺跡が非常に多い。



途中でケーキショップで、スイーツとコーヒーで休憩。

満開の枝垂れ桜を見ながらノンビリと帰る。



総歩行距離 9.1km

累計標高差 ±394m

総行動時間 5時間20分




里山倶楽部四国

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